虫の性格

虫にも性格がある。
今年の夏はカブトのオスを2匹、メスを1匹、たぶんチビクワガタ(か ルリクワガタ)のオスを1匹、メスを2匹飼っているのだが、

まず、チビクワガタ
チビクワはオスもメスも臆病だ。人の気配を感じるとすぐ土の中に潜ってしまう。まるでクマのプーさんのコブタだ。

カブトのメスもうちに来たばかりの頃はチビクワ同様臆病だった。人の気配ですぐ土に潜ってしまった。餌を食べない時期もあった。
しかし、最近は慣れてきたのか人が居ようが居まいがおかまいなし。虫カゴの中をちょこまか歩き回っている。

あとカブトのメスは食いしん坊でぼやぼやっとしたところがある。

カブトは普通、夜中に餌場に出て来て、夜明けとともに寝ぐらにかえるものと思っていたのだが、うちのカブ子は、朝になってもまだ餌に頭を突っ込んでいる。
というかどうも餌に頭を突っ込んだまま寝てしまうようだ。

チビクワのメスも朝餌場で一緒に寝ていることもある。ぼやぼやっとしたところは女性陣に共通の性格なのかもしれない。

カブトのオスは、やっぱり甲虫王者って感じで威厳がある。人が来てもすぐに土の中に隠くれたりしない。いつもドッシリと構えている。

同じカブトのオスでも性格が違う。うちには気の優しいカブと気の荒いカブとがいる。
気の荒い方は近づく者は誰であろうと、とにかく投げ飛ばす。それに比べて気が優しい方は殆どケンカしない。チビクワのメスが散歩の途中に間違ってカブの背中に乗っても怒らないし、チビクワのオスと一緒に餌を食べていることもある。
なので今は気の荒いカブだけ別の虫カゴで独り暮らしをしている。すこし寂しそうだ。よく虫カゴの透明な壁際で、他の虫が一緒に住んでいる虫カゴの方をぼーっと見つめている。(2005/8/1)

10月。虫達が我が家に来てから3ケ月、
若い頃は一番気の荒かったカブ、もうだいぶおじいさんだが、その気質は変わらない。
もう土の中に潜れない程、足腰が弱っていた。エサ場まで歩くのにも難儀しているようだった。そこでエサのある方へ移動してやろうとすると、`わしゃまだまだ 一人であるけるわい。`というように ツノを持ち上げて威嚇のポーズをとる。そのくせ踏ん張る力が無いので、簡単につまみ上げられてしまうのだ。

11/14。最後のカブが死んだ。一番気が荒かったカブ。
他のカブは9月から10月にかけて次々と死んでしまったのだが、このカブはカブじいさんと呼ばれるほどヨボヨボになってからも、だいぶがんばった。

カブじいさん、あまりに長生きしたせいか、晩年は人の言葉が分かるようになっていた。

一日中じっとしていることが多かったので、よく [おい、カブじいさん イキテルか?]と声をかけた。すると大概前足をゆっくりあげて[いきとるゾー]と返事をした。
返事がないときは心配になって、カブじいさんに触れてみる。すると[寝てたんジャ]とツノをほんの少し持ち上げて怒ったりした。

その日はとても寒い朝だった。[おはよう]と話かけても返事がなかった。
昨日から同じ場所、同じ姿勢のままの様な気がする。
つまみ上げてみた。
なんだかとても軽くなっていた。

ほとんど口をつけずに残していたゼリーと一緒に庭に埋めた。

2005/8/1